家族全員が快適に過ごすことができる2世帯住宅とは、お互いのプライベート空間を確保し、プライベートに必要以上に干渉しないということが大切です。共有スペースを作り、コミュニケーションをとりやすいようにすることも大切ですが、一方が干渉しすぎてしまうと、もう一方は窮屈な思いをするということを理解しなくてはなりません。
同居をスタートさせる前に、お金に関することや共有スペースの使い方、掃除の分担など考えられる事項について双方で話し合いを行い、お互いが無理なく過ごせるように工夫することが大切です。リビングや寝室などを分けることはもちろんですが、風呂やトイレ、玄関などについても一つにするか二つにするかは慎重に決定しなくてはなりません。玄関については、二つに分けることにより税金などが異なってくる場合もありますので、専門家に相談しておくと安心です。水道光熱費などに関しても世帯で分けることもできるため、基本料金は二重にかかることになりますが、精神的な負担を軽減できる可能性もあります。
子どもができた場合などは親世帯に甘えることが増えることもありますので、お互いに感謝の気持ちを忘れずに接するようにしましょう。親世帯も良かれと思って手伝う家事などが、子供世帯にとっては負担になる場合もありますので、注意が必要です。