2世帯住宅での暮らしは、どちらにとっても上手にお互いを尊重できれば素晴らしい生活になりますが、逆になると全くの他人との暮らしよりも難しくなります。そこでたいせつなのは、マナーです。親世帯にとっては息子の家族との場合は、息子の嫁が息苦しくならないようにしなければなりません。たとえ住宅を建てう際に費用を全額負担したのであっても、わがもの顔で息子の家庭に踏み込んで行っては迷惑です。
住ませてやっているという感覚を持つのであれば、その時点で失敗だと言えます。そばに住んでくれるのだからありがたいという感謝の気持ちを常に忘れないようにすることが肝心です。従って、息子夫婦から何かの時のためにと預けられるまで息子宅のカギは自分の方から持ちたいと言わないのがマナーです。これは娘夫婦であっても同じです。家庭を構えたときから彼等は別個の世帯なのだということを自覚しなくてはいけません。呼ばれれば喜んで出かけて行き、来てほしい時も相手の都合を一番に考えましょう。
また、お互いに何か問題があっても、近所の他人に話すことはできるだけ避けるのがマナーです。他人にとっては、二世帯住宅がうまくいかないのは、興味の対象にしかならないことが多く、問題をさらに大きくされてしまうことがあるからです。そして、普段の生活では他人よりも気を使うくらいでちょうど良いのですが、いざ何かあった時には一番頼りになり協力できるようにすることが成功の秘訣です。