Aさんは高齢のご両親の居住空間が1階、ご自身が2階と3階という2世帯住宅に住まわれています。上下ではありますが玄関である入口はそれぞれが別に隣合わせで存在し、プライベイはしっかりと確立されています。
それでも、家の中に扉があり、たまに上階より息子さんがご両親の状態を見に降りていらっしゃいます。また上下を結ぶインターフォンも付いており、階下のご両親の方からも、上へあがらずして上階の息子さんへ用がある時にはすぐに連絡できるようになっています。また、たまに息子さんの休日などは息子さんの車でご一緒にお出かけされたり、高齢のご両親にとって負担になる買い物なども、別世帯でありながらスムーズにご一緒できるという利点もあるようです。先日は、階下のお母様が降りこめ詐欺に合ってしまいましたが、お母様は振り込んだ後、それが詐欺だとは気が付いておらず、当り前の毎日を過ごしていました。
けれど、様子見に降りてきた息子さんにたまたまこんなことがあった、というお話をされましたら、息子さんはそれをすぐに降りこめ詐欺だと気付き、急いで警察に出向いたそうです。残念ながら振り込んだお金は戻りませんでしたが、心配した息子さんはその後ご両親の電話機に拒否設定をしたり、毎日変わったことはなかったかと聞きに降りて来るようになったそうです。このように2世帯住宅は思った時にすぐに行ける状態にありながら、プライベイとがしっかりと保たれているので、近くにいる家族という面では非常に安心でよい環境と思います。